「楽天２－８日本ハム」（９日、楽天モバイルパーク）

　続いていたモヤモヤを吹き飛ばす猛打だった。今季最多の１７安打を放っての快勝。日本ハム・新庄監督は「昨日いろいろ考えてオーダーを決めたんですけど、ハマって気持ちいいっすね」と快感に浸った。

　しっかりと打線がつながった。同点の五回に３連打を含む４安打で３得点。八回は一気の５連打で４点を奪ってダメ押しした。抜群に機能したのは、今季初めて２番に据えたレイエスだ。五回に左越えの勝ち越しエンタイトル二塁打。八回にも左前適時打を放つなど３安打。指揮官は「変化球を打つのがうまいし。低めのボールに手を出さなかったら、すごい結果を残してくれるバッター」と信頼を口にした。

　さらに楽天・辛島に合わないと感じた清宮幸を今季初の５番に下げて起用。「辛島くんがそんな長いイニングは投げないっていう想像で、右ピッチャーが来た時に清宮くん」という読みも、五回に２番手・内から放った清宮幸の２点適時二塁打で的中し「今日は気持ち良かったです。思い通り」とうなずいた。

　本塁打数はリーグトップの１２本ながら、集中打での得点はほとんどなかった。走者をためてからの１本が出たことは、今後への明るい材料。３連敗からの２連勝で、再び貯金は２。新庄監督は「今まではそんなにつながらなかったけど、今日みたいな試合は、このチームは増えてくると思うから」と予告した。