巨人・田中将「うれしかった」初体験の聖地“伝統の一戦” 3回1失点に猛省「しっかり締めないと」 次回16日・カブス戦
「オープン戦、阪神2-8巨人」(9日、甲子園球場)
マー君には聖地のマウンドがよく似合う。スタメン発表で巨人・田中将大投手の名前がコールされると、巨人ファンだけでなく虎党からも大声援が沸き起こった。「驚いた。阪神ファンの方から声援があるとは思ってもいなかったので。うれしかった」と率直に喜びを語った。
初体験の“伝統の一戦”。ただ、登板自体は「満足がいくものはなかった」と振り返る。初回は先頭・近本にストレートの四球。続く中野を遊ゴロ併殺に打ち取り、得点こそ許さなかったが「締めるところをしっかり締めないと」と猛省だった。
二回も先頭の森下に左前打を浴び、後続を抑えたが、三回はまたも先頭のヘルナンデスに左越え二塁打を打たれ、1死一、三塁から内野ゴロの間に失点。全てのボールをコントロールすることをテーマに掲げたが「全然できていなかった」と話す。
キャンプから取り組んできた新フォームの完成は、まだ道半ば。「メカニックの部分もあるし、今日の登板で見えたところもある。その課題が自分なりに感じられた」と表情を引き締めた。
次回は16日のカブスとのプレシーズンゲームに登板予定。「楽しみではあるが、何か申し訳ない気持ち。投げたい選手はいっぱいいると思うので」。聖地で見つけた課題を5年ぶり対戦のメジャーリーガー相手に乗り越えられれば、巨人での復活への道が大きく切り開かれる。




