DeNAドラ3加藤 オープン戦初適時打 二塁、三塁もこなせる遊撃手が開幕1軍猛アピール
「オープン戦、ヤクルト1-6DeNA」(23日、ANA BALL PARK浦添)
新たな強打の遊撃手が出現だ。DeNA・ドラフト3位の加藤(四国ILp徳島)がオープン戦初適時打をマーク。六回無死一、三塁から代打で登場したルーキーは、清水の低めのシュートを中前打。実戦7試合で計25打数10安打の打率4割とし、開幕1軍を猛アピールした。
実績ある右腕からのタイムリー。「チームも勝てて、そういったところで打てたのがうれしかった」と笑顔を見せた。前夜には対戦投手の球種や映像を見て予習を欠かさない。「毎日必死に食らいついている感じ。自分の出せる力を出すだけ」と話した。
守備でも存在感が際立った。六回に遊撃に就き、橋本の中前に抜けようかという打球を好捕。体を1回転させながらスローイングし、アウトを稼いだ。「しっかり追い付いて投げられたのは良かったです」。初々しく振り返ったルーキーを三浦監督は「球際の強さを見せてくれた」と絶賛した。
二塁、三塁もこなせるが、打てる遊撃手の存在は心強い。定位置争いは森敬が最有力とはいえ、選手層の厚みが増すことはチームにとって大きな材料となる。
◆加藤 響(かとう・ひびき)2002年6月15日生まれ、22歳。神奈川県出身。180センチ、85キロ。右投げ右打ち。内野手。東海大相模では2年夏に甲子園出場など高校通算で35本塁打と活躍。東洋大に進み、在学時に独立リーグ四国ILp徳島に入団。24年にはベストナインに。同年度ドラフト3位でDeNAから指名を受ける。推定年俸750万円。


