ロッテ・カイケル 来日初勝利「9月5日は忘れられないと思う」サイ・ヤング賞左腕が日本で新たな歴史
「ロッテ3-1楽天」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
ウイニングボールを手に、爽やかに笑った。ロッテの新助っ人のダラス・カイケル投手が5回82球を投げ、3安打1失点。4度目の登板で来日初勝利を挙げ「ホッとしているし、うれしく思っている。ウイニングボールは思い出のボールの一つとして飾りたい」と喜びの表情だった。
得意の変化球を低めに集め、無失点の立ち上がり。1-0の三回には1死満塁から辰己の二ゴロで同点とされたが、最少失点に抑えた。その後も走者を出しながらも丁寧に腕を振り、仕事をやりきった。
初勝利が決まった瞬間は、チームメートと笑顔でハイタッチ。記念ボールがまた一つ増えた。「マイナーでもメジャーでも初勝利というのは価値がある。今日の9月5日は忘れられないと思う」。サイ・ヤング賞左腕が日本で新たな歴史を刻んだ。
◇ダラス・カイケル(Dallas Keuchel)1988年1月1日生まれ、36歳。191センチ、93キロ。左投げ左打ち。2009年にアストロズと契約。15年に20勝を挙げて最多勝とサイ・ヤング賞に輝く。17年はワールドシリーズ制覇に貢献。24年7月にブルワーズから事実上の戦力外となり、ロッテ入団。メジャー通算103勝92敗、防御率4・04。