健大高崎・佐藤&石垣 2年生投手で2戦連続零封リレー 7年ぶり8強入り

 先発し力投する健大高崎・佐藤
 9回、勝利を決め、ガッツポーズする2番手・石垣(撮影・持木克友)
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 「選抜高校野球・2回戦、高崎健康福祉大高崎4-0明豊」(26日、甲子園球場)

 天候不良のため、2回戦2試合が試合開始時刻を遅らせて行われた。高崎健康福祉大高崎(群馬)は最速146キロ左腕・佐藤龍月(りゅうが)と最速150キロ右腕・石垣元気の両2年生投手が、2試合連続の完封リレーで7年ぶりの8強入りした。

 左右のスーパー2年生が頼もしい活躍だ。先発の佐藤は初戦と同じく7回2安打無失点。開始時刻が4時間半遅れとなった中、「なくなるだろうという気持ちが少しでも出れば絶対に良い投球ができないと思った」と気持ちを切らさず臨んだ。

 正念場は2点リードの三回。2死から2連続四球を与えたが、4番・石田を得意のスライダーで空振り三振。四回以降はカーブの割合を増やし、打たせて取る投球で無安打に抑えた。

 初戦と同様、八回からバトンを受けた石垣は2回無失点。場内がどよめいたのは、4-0の九回2死。末吉への初球で大阪桐蔭・平嶋と並ぶ149キロを計測。ただ「球速を出しにいった」という続く147キロを左前打とされ「もったいなかった。もう少し出せると思った」と振り返った。

 2人は良きライバルだ。約50校の誘いがあった中、兄・志龍さんを追って高崎健康福祉大高崎に入学した佐藤。入学早々、石垣の投球に衝撃を受けた。「今までチームで自分より球が速い人はあまり見たことなかった。これから楽しみだなと思った」。この日も石垣の149キロを中堅から目の当たりにし、「球速表示を2度見しました(笑)」と振り返った。

 石垣も「成長するために必要な存在。負けたくない」ときっぱり。2年生コンビが、切磋琢磨(せっさたくま)しながら強固な2本柱となる。

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