開幕目前…巨人に激震 オドーア電撃退団 OP戦終了後、2軍降格を通告され「受け入れられない」

 巨人は26日、新外国人のルーグネッド・オドーア外野手(30)の退団を発表した。阿部慎之助監督(45)が24日のオープン戦終了後、2軍降格を通告すると「受け入れられない」と固辞。以後、球団と本人間で話し合いを進めてきたが、米国帰国を希望する本人の申し出を最終的には球団が尊重した形。開幕を目前に控えたチームにまさかの事態が襲いかかった。

 都内のホテルに多くのファン、関係者らを集めて盛大な激励会が開催された。スーツに身を包んで決意表明する選手の中に、打線の中心を担うはずだった新助っ人の姿がない。開幕を3日後に控えた中での電撃退団という衝撃の展開となった。

 MLB通算178本塁打の大砲として期待されたが、オープン戦では12試合の出場で打率・176。0本塁打、0打点と日本野球に順応できず、グラウンド内外でふさぎ込む姿も見えた。24日の楽天戦後、阿部監督が直接2軍再調整を指示。同席した吉村禎章編成本部長(60)が明かす。

 「彼の中ではファームに落ちて調整するのは受け入れられないと。何度も話し、説明を続けましたが気持ちは変わらず、退団を申し入れてきた」

 同本部長が直接、25日に続いてこの日も翻意するよう説得したが、本人は一貫して降格なら退団を主張。球団としては本人、代理人と「監督の言葉に対して、異議を唱えることはできない」という条項を契約に盛り込んでいたというが、同本部長は「契約を解除してほしいという申し入れを、最終的には球団も受け入れた」とした。

 過去には「神のお告げ」として、7試合でグリーンウェルが阪神を退団した例はあるが、故障以外で新助っ人が開幕前に帰国するのは極めて異例。今後は緊急補強も含めて戦力整備が急務となるが、新生・阿部巨人の船出前に、思わぬ激震が走った。

 ◆ルーグネッド・オドーア(Rougned Odor)1994年2月3日生まれ、30歳。ベネズエラ出身。右投げ左打ち。外野手。11年にレンジャースと契約。14年にメジャーデビュー。ヤンキース、オリオールズを経て昨年はパドレスでプレー。メジャー通算1154試合で打率・230、178本塁打、568打点。17年WBCベネズエラ代表。

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