「オープン戦、ＤｅＮＡ２－２西武」（９日、横浜スタジアム）

　帽子から飛び出た毛量たっぷりのカーリーヘアを揺らし、助っ投が躍動した。ＤｅＮＡ先発の新外国人アンドレ・ジャクソン投手（前パイレーツ）が、初の本拠地登板で４回２安打無失点、５奪三振。直球は全て１５０キロを超え、最速は１５７キロ。一方で、チェンジアップを低めに集める完成度の高い投球を披露し「全体を通して効率的なピッチングだった」と満足げに振り返った。

　投げっぷりの良さもさることながら同じくらい注目を集めたのは、襟足で束ねたモジャモジャヘアとあごヒゲのワイルドなビジュアル。しかも、この日の西武先発は長髪がトレードマークの今井。図らずも“ロン毛対決”となり、ジャクソンは「グッドヘア！今井選手のヘアスタイルも素晴らしい」とたたえつつ、「ヘアスタイルに関しては僕の方が勝っているかなと思います」とニンマリ。互いに剛速球をビシビシ投げ合う白熱した投手戦を演じ、終始ゴキゲンだった。

　そんな陽気な助っ人のローテ入りは確実。開幕２戦目の３０日・広島戦（横浜）での先発が有力視される。三浦監督は頼もしい右腕に「本当に良かったと思います。マウンドもアジャストして投げてましたし、３ボールになってもランナー出してからも、乱れることなくしっかりとアウトローで対応できていた」と期待を込めた。