オリックス・平野佳「中継ぎにコンバートしてもらったからここまで来た」岡田監督が才能見いだす

 59年ぶりの関西対決となった日本シリーズ。阪神を率いる岡田監督は、オリックスでもコーチ、監督を歴任してきた。当時を知るオリ戦士が決戦に向けての意気込みを語る連載。最終回は岡田政権1年目の2010年に救援投手としての適性を見いだされた守護神・平野佳寿投手(39)が登場する。

 史上4人目の日米通算250セーブを達成した絶対的守護神は、岡田監督に才能を見いだされなければ誕生しなかったかもしれない。「中継ぎにコンバートしてもらったから、ここまで来たというのがある。それを最初にしてくれた監督ということで、感謝している」。平野佳は若手時代をそう振り返る。

 2005年度大学・社会人ドラフト希望枠入団の大型右腕だったが、09年まで4年間で計18勝。もがいていた矢先の10年、新監督となった岡田監督に先発から中継ぎへ配置転換された。するとみるみるうちに持ち味を発揮し11年に最優秀中継ぎ投手、14年に最多セーブに輝くなど、リリーバーとしての階段を上り始めた。同監督は後に「フォークという武器があったしな。ええ時はストレートも速かったしなあ」と抜てきの理由を語っている。

 監督と選手の間柄でなくなっても、恩師への敬意は変わらない。17年オフに海外FAでダイヤモンドバックスへ移籍した時など、野球人生の節目には連絡を入れる。そんな岡田監督が率いる阪神と頂上を争うことになった。「強いと思うし、去年のヤクルトも強かった。日本シリーズに出てくるチームなんで強いと思う」と相手チームへの敬意は忘れないが、あくまで自分たちはディフェンディングチャンピオンだ。

 「僕らも3回目なんで、日本シリーズ。そういう強い気持ちを持って。3回目やぞ、という強い気持ちも大事」とベテランらしい言葉。2年連続日本一は、岡田監督への恩返しにもなるはずだ。

 ◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年3月8日生まれ、39歳。186センチ、88キロ。京都府出身。右投げ右打ち。投手。鳥羽高から京産大を経て、05年度大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックス入団。17年オフに海外FAでダイヤモンドバックスへ移籍。20年はマリナーズでプレー。21年にオリックス復帰。17年WBC日本代表。今年10月2日・日本ハム戦で日米通算250セーブ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス