大阪桐蔭・前田 大学侍斬り U18侍の気概見せた2回3K無失点 二塁踏ませず

 「侍ジャパン壮行試合、高校日本代表0-8大学日本代表」(28日、東京ドーム)

 高校日本代表は0-8で敗れた。それでも先発した今秋ドラフト候補の大阪桐蔭・前田悠伍投手(3年)は3安打を許しながらも2回無失点3奪三振。最速は145キロだったが、大学生相手に貫禄の投球を見せた。U18W杯は31日に台湾で開幕する。      

 大学生相手に堂々の投球を披露した。世代屈指の左腕・前田は先発でマウンドに上がり、2回3安打無失点。走者を出しても、二塁を踏ませなかった。

 「先発の役割を果たすためにゲームを作ることを意識して、一球一球低めに投げ込めた」

 立ち上がりから文句なしの投球だ。いきなり2者連続三振を奪うと、2死一塁から4番・西川を二ゴロに打ち取り、初回は無失点。二回には先頭に左前打を許したが、続く6番・進藤を三ゴロ併殺で料理した。2死から再び走者を背負ったが、最後は8番・中島を空振り三振。「チェンジアップとツーシームは通用する」と、145キロをマークした直球に変化球を織り交ぜて3三振を奪った。

 “先輩”の投球に刺激も受けた。同じ左腕で大学代表の5番手・細野が158キロを計測し、「力感がないフォームでスピードが出るのはすごい」と前田。ただ、「馬淵監督からもスピードが全てじゃないと言われているので、どれだけ脱力して投げられるか意識してやっていきたい」と、球速だけにこだわらず、制球力、投球術で世界と勝負する。

 W杯では悲願の初優勝を目指す。左腕は「気持ちで負けないことを意識して、出せる力を全て出したい」と力を込めた。

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