仙台育英三塁コーチ、痛烈ライナー好捕の神村学園投手に冷却スプレーの粋な心遣い NHK解説「素晴らしい光景」SNSも「なんて爽やか」

4回、仙台育英・伊藤達也にコールドスプレーをかけてもらう神村学園・黒木陽琉(撮影・北村雅宏)
4回、仙台育英・湯浅桜翼(後方)の投直を処理した神村学園・黒木陽琉(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・準決勝、仙台育英6-2神村学園」(21日、甲子園球場)

 熱戦の中で心温まる場面があった。

 仙台育英、四回2死三塁の場面で、3番・湯浅桜翼内野手(2年)の強烈な投直を神村学園の2番手、黒木陽琉投手(3年)が好捕した。鋭い打球に反応し、胸元で見事にキャッチしたサウスポーのグラブの捕球音が衝撃を物語った。

 攻守交代の際には、三塁ベンチへ引き上げる黒木に対して、仙台育英の三塁ベースコーチ、背番号19の伊藤達也外野手(3年)が、グラブを外した黒木の右手にコールドスプレーをかける場面も。準決勝の熱い戦いの中で、ライバルへの心遣いを見せた。

 NHKの解説も「素晴らしい光景ですね」と、目を細めていた。SNSでも「仙台育英の19番いい子だなぁ」、「一瞬同じチームかと思ったほど自然に当たり前にやってる。なんて爽やかなんだろう」と、称賛の声が相次いでいた。

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