「楽天７－９オリックス」（４日、東京ドーム）

　楽天は先発の田中将が、４回を投げて３被弾するなどＮＰＢ自己ワーストとなる９失点（自責８）の大乱調。打線が猛反撃を見せたが、序盤の大量失点が響き敗戦。借金が再び今季最多タイの１３になった。

　試合後、田中将は「初回からゲームをぶち壊してしまい、申し訳ない。状態どうこうではない。悔しいです」と、謝罪。石井監督は「球の力もなかったし、厳しい投球になった」と振り返った。

　大誤算だった。田中将は初回、３連打で無死満塁のピンチ。押し出し四球で先制点を献上すると、頓宮に満塁ホームランを浴び、打者５人で５点を失った。さらに二回にセデーニョ、四回には頓宮にこの試合２本目となる２ランを浴びた。ＮＰＢでは最多の９失点。右腕はまさかの大乱調に険しい表情だった。

　打線は懸命に食らいついた。６点を追う三回、伊藤裕、浅村の適時打で反撃。再びリードを広げられた四回には村林の適時打、さらに浅村が満塁弾を放ち、最大７点あった差が一気に２点にまで詰め寄った。

　ただ五回以降は、オリックスリリーフ陣の前に得点を奪えず。４年ぶりに開催された東京ドームでの『楽天スーパーナイター』で４万超のファンが集まったが、田中将の乱調が響き、悔しい結果に終わった。