高木豊氏 今季の「がっかりベストナイン」を発表 未完の大砲、ハマの助っ人…期待裏切った9人選出

 元DeNAで、野球評論家の高木豊氏が20日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、今シーズンのプロ野球12球団の「がっかりベストナイン」を発表した。「もっとできるのになぁ~と。今年の活躍を期待したんだけどもスッキリしないというか見ていて…どうしちゃったんだろうね…という」と、シーズン前の期待に反して、もう一つ成績が伸びなかった選手をポジション別に挙げた。

 投手はロッテの小島和哉。昨季は自身初の10勝をマークし飛躍が期待されたが、打線の援護に恵まれなかったこともあり、3勝11敗に終わった。「確かにいいピッチングとか見せてくれたけれども本当に勝てなかったよね。ロッテのエースになっていかないといけないんだから、ちょっとがっかりしたよね」と評した。

 捕手は中日の木下拓哉を挙げ、「もっとバッティングは良かったと思う。なんか変わってきたんだよね」と打撃面に苦言。一塁はソフトバンクの中村晃で「今年は調子が上がらなかったな。なかなか自分の打撃ができないもどかしさがあったんじゃないか」と嘆いた。

 二塁はヤクルトの山田哲人。打率・243に終わり、「ベースがトリプルスリーだから、そりゃ苦しいよ。でもそれだけの選手だから。期待に応えて欲しいよね」と奮起を促した。三塁は日本ハムの野村佑希を挙げて「毎年ケガするんだよ。体質的な弱さなのか。4番バッターを打ちたいならケガしちゃ計算狂うよね」とシーズンを通した活躍を求めた。

 遊撃はオリックスの紅林弘太郎で、「もっとできる選手だよ。日本球界を支えるくらいのショートになっていかないといけない選手」と来季の成長に期待を込めた。

 外野陣はケガで38試合の出場にとどまったDeNAのオースティンの名前を最初に挙げ、「いつまでケガしとんねん!。どういうことなんだよ!」と一喝。昨季の135試合出場から今季は50試合の出場にとどまった巨人の松原聖弥には「姿見れなかったのが寂しかった。突貫小僧だから見ていて楽しいんだよ」と嘆き、日本ハムの万波中正には「能力はハンパないんだよ。安定しないんだよね。覚醒したらとんでもない選手になるから」ともどかしさを隠さなかった。

 最後は、「期待するだけに俺の反動もデカいわけよ…」と、来季は全員に「ベストナイン」に選ばれるくらいの活躍を期待していた。

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