オリックス・宮城 開幕2連勝 朗希VS由伸に刺激!俺も負けん!
「ロッテ1-2オリックス」(16日、ZOZOマリンスタジアム)
冷静に、かつ大胆にアウトを積み重ねた。オリックス・宮城大弥投手が開幕から無傷の2連勝。「一つずつアウトを取っていくと意識していました」。マウンドでは淡々と投げ抜き、味方の援護には少年のように喜ぶ。マリンの優しい風を受けながら、マウンドを支配した。
唯一の失点は三回。先頭・井上の大飛球を右翼・茶野がフェンス際で捕球できず、ピンチを招いた。その後、1死一、三塁から藤原に先制打を献上。それでもグッとこらえた。
「起きたことはしょうがないと思いましたし、すぐに切り替えられたことが良かった」
負の感情は出さない。続くピンチも乗り越え、7回2/3を3安打1失点。切り替えられたのは世紀の一戦を目に焼きつけたからだ。
14日の佐々木朗と山本の投げ合い。序盤は球場で見届け、宿舎でも映像で勉強した。「由伸さんは走者を背負っても表情を変えずに、ピンチを切り抜けていた」。改めて感じた、エースの風格。「まだまだ僕にない部分」と己にムチを入れ、すぐに実践した。
佐々木朗とは練習中に再会し、談笑。「頑張れ」と言われ、火がついた。チームは5球団と一回り対戦し、貯金1。7勝中2勝は若き左腕が挙げた。日を追う度に進化を遂げ、頼もしさが増してきた。





