あわや本塁打取り消し?オリックス杉本が興奮のあまり前走者を追い抜き未遂「次は気をつけます」

 ヒーローインタビュー後、昇天ポーズを決める杉本(左)と田嶋(撮影・高部洋祐)
 6回、先制3ランを放ち、一走の吉田正(左)を追い抜きそうな勢いでダイヤモンドを回る杉本(撮影・高部洋祐)
 6回、先制3ランを放つ杉本(撮影・高部洋祐)
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 「オリックス5-0ソフトバンク」(22日、京セラドーム大阪)

 オリックスの杉本裕太郎外野手が両軍無得点の六回無死一、二塁から、中堅へ決勝の8号3ランを放った。

 しかしその直後、ベンチを慌てさせるハプニングが。大興奮のラオウは一塁走者・吉田正を三塁ベース手前で追い抜きそうになる事態に。歓喜に沸く中でベンチの中嶋監督はスタンドイン直後に両手を突き上げてガッツポーズしていたが、突然真顔になって“待て”のジェスチャー。結果的に杉本が踏みとどまって事なきを得たが、試合後のお立ち台で「正尚を追い抜きそうになったので、次は気をつけます」と反省のコメントを残した。

 過去には伝説となっている新庄ビッグボスが現役時代にやってしまった「満塁弾取り消し事件」などの例がある。04年9月20日、札幌ドームでのダイエー戦。プロ野球再編問題をめぐる2日間のストを経ての再開戦だった。乱打戦の末、12-12となり九回二死満塁で打席に立ったのは新庄。ダイエー・三瀬の初球143キロをとらえた打球は、左翼スタンドに飛び込む“サヨナラ満塁弾”。一塁走者・田中幸が新庄氏に抱きつく。直後、興奮した新庄が前走者を置き去りにして、二塁へ走りだした瞬間、アウトを宣告された。記録は「単打、打点1」で満塁弾は幻となった。

 引退後、出演したテレビ番組で約1億円の“損失”があったことを衝撃告白していた。

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