「オープン戦、阪神７－０オリックス」（２５日、京セラドーム大阪）

　師匠の穴を埋めるのは俺だ、と言わんばかりに生き生きとしている。オリックス・来田がまた打った。「ずっといい状態で来られている」。打席に入る度に、ファンからの拍手も大きくなる。レッドソックス・吉田との自主トレの成果が結果として表れてきた。

　五回無死。フルカウントから村上の内角速球に反応した。一塁線を破り、２試合連続の長打。「試行錯誤して、内をさばけたのかな」。吉田との合同自主トレは２年連続。打席での考え方を教わり、体に染みついてきた。

　師匠はＷＢＣで大活躍。世界一奪還後には「おめでとうございます」と連絡した。「ベンチでこけたのもすごかったです」と、いじりも忘れない。世界でも通用する姿に、自身も奮い立たされた。

　オープン戦は１１試合に出場し、２６打数９安打で打率・３４６。初の開幕スタメンも見えてきた。「正尚さんにいい報告ができるように、自分も頑張りたい」。同じ右投げ左打ちの外野手。定位置をつかみ、ボストンの師匠を喜ばせる。