ロッテ 3年目の中森が1軍初登板 「ピンチの場面で抑えられてよかった」1回無失点 連続三振斬り
「オープン戦、ロッテ1-1ヤクルト」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテの中森俊介投手が1軍初登板。1-1の九回からマウンドへ。安打、四球、味方失策で1死満塁のピンチを背負うも、その後は2者連続三振に仕留めて切り抜けた。1回を1安打無失点とし「ピンチの場面で無失点で抑えられたっていうのはよかった」と振り返った。
黒木投手コーチの一言が苦境を乗り切る後押しとなった。「満塁になって黒木コーチがマウンドにきたときに『初球は何でいく?』って強気な感じで送り出してくれた」。強気な一言に右腕は「真っすぐでいきます」ときっぱり。予告通り、続く打者の初球に150キロの直球を投じ、バットに空を切らせた。
その後はリズムを取り戻し、フォークを決め球に2者連続空振り三振。「(黒木コーチの)気持ちに応えようと思って投げたのがいい結果につながった」と右腕。黒木コーチは「自分の一番自信を持っているボールを、覚悟を決めて投げるということがすごく大事。そういったものを意思確認したら、本人が『いきます』という顔だったので『じゃあ、いきなさい』と。よく三振取って帰ってきました」と褒めちぎった。
それでも中森に慢心はない。「フォークもほとんどボールゾーン。空振りは取れたけど、これからバッターがケアしてきたら悪いカウントになる。どんな球種でもストライクを取れるようになりたい」。開幕まで残り1カ月を切った。課題をさらに突き詰め、開幕1軍をつかみ取る。