なぜフェア?元審判員が解説「確信がないとできない」日本Sで物議を醸した初回の判定
22日に行われたプロ野球の日本シリーズ・ヤクルト-オリックスの第1戦で、初回に試合の流れを左右する判定があった。
オスナが三塁線を破る先制の2点適時打を放ったが、その打球がネットではフェアかファウルか物議を醸すことに。元NPB審判員の坂井遼太郎氏は一夜明けた23日、あらためてツイッターを更新し、この判定についてイラスト付きで説明した。
三塁線上の打球で土山三塁塁審は一度ファウルのジェスチャーをしかけたが、打球の跳ね方が変わったことでフェアに切り替えた。坂井氏はこの一連の流れを審判目線で解説。「①経験上ジャッジを切り替えるのは余程の確信がないとできない。②ベースに触れた音もあった可能性が高い。③確信があるから強くフェアと出せてる」とした。
そして、「結論はベースの上方空間を通過すれば、フェアですが、これ見るの相当難しいです」とし、イラスト付きで説明した。
坂井氏は前日にも映像を分析したうえで、「一瞬『ファウル』ってなりかけたけど、ベースの角をかすって、打球の跳ね方が明らかに変わってる!それを見て即座に『フェア』判定!ベースに当たったから分かるけど、これが上方空間なら、かなり難しい。土山さん、ナイスジャッジです」と見解をつづっている。
この判定を巡り、中嶋監督はベンチを出て三塁塁審・土山審判員に確認。ただ、塁審の前方の打球でリクエストの対象プレーではなく、判定は変わらず、そのまま試合が再開された。結局、試合は5-3でヤクルトが勝利した。




