聖光学院 壁破った4強 初回から11人猛攻一挙5点 準決勝で史上初の東北勢対決へ
「全国高校野球選手権大会・準々決勝、聖光学院10-5九州学院」(18日、甲子園球場)
聖光学院(福島)の歴史を変える一勝だ。過去16度の出場を誇りながら、届かなかった4強の壁。福島県勢としても51年ぶりの快挙を達成し、斎藤智也監督(59)は「ベスト4に足を踏み入れることを成し遂げたかった」と選手をたたえた。
初回から打線が爆発した。先制を許したが直後の攻撃で1番・主将の赤堀颯内野手(3年)が中前打で出塁。切り込み隊長が勢いをつけ、この回打者11人で一挙5得点を奪った。四回にも4点を追加。六回の守備から大粒の雨が降ったが、エース・佐山未来投手(3年)は集中力を切らさず10安打5失点完投と粘り強く投げ込んだ。
今大会は日大三、横浜、敦賀気比と甲子園優勝経験校を撃破。接戦も大差の試合も勝ち切ってきた。ただ、何度勝ちを重ねても慢心はない。
次戦は仙台育英。夏の甲子園準決勝では史上初の東北勢対決を迎える。「一瞬一瞬やりきるのが自分たちの強み。最後までそういう野球をした先に、あとは天がどう判断するか」と赤堀主将。このメンバーで新たな歴史を刻み続ける。



