九回猛追2点差も「市船ソウル」届かず 市船橋25年ぶり2回戦突破お預け

 「全国高校野球選手権・2回戦、敦賀気比8-6市船橋」(13日、甲子園球場)

 あと一歩及ばなかった。それでも最後に見せた攻撃は“神応援曲”がナインの背中を押したに違いない。3-8と5点ビハインドの九回、市船橋(千葉)が意地を見せた。

 先頭の三浦元希内野手(3年)が死球で出塁。無死二、三塁となり森本哲太外野手(3年)が中堅へ2点適時二塁打を放つと、その後2点差まで猛追。惜しくも反撃は及ばず、ネクストサークルで控えていたエース・森本哲星投手(3年)は「思い切って振ってくれたので良かった」。自身は2番手で5回7失点も、やりきった表情だ。

 吹奏楽部OBで、5年前に20歳の若さで亡くなった浅野大義さんが作曲した「市船(いちふな)ソウル」。哲星は「打線がどんどんつながり、すごいなと改めて感じました」と感慨深そうに語った。

 粘りは見せたが、25年ぶりの2回戦突破はならず。それでも海上雄大監督(40)は「チーム全員で作ったモノ」と選手をたたえた。

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