松山商が21年ぶりの夏の甲子園へコールド発進 初戦の緊張に大野監督ゲキ「こんなことでいいのか」
「高校野球愛媛大会・2回戦、松山商10-0今治南」(11日、坊っちゃんスタジアム)
春の県大会で優勝し、2001年以来の夏の甲子園を目指す第1シードの松山商がコールド勝ちで初戦を突破した。
先発は公式戦初登板となる1年生の林颯太投手。初回、先頭打者に安打を打たれるなど硬さも見えたが得点は許さず。自己最速を更新する135キロも記録。緊張のデビュー戦を5回無失点で終えて「内容は良くなかったがチームに貢献できたと思う」と安どの表情を見せた。
攻撃では初戦の緊張感からかミスも出て、相手投手を捕まえきれない。全力を出し切れていない選手たちへ、大野康哉監督(50)は「固まったまま試合をして、こんなことでいいのか」とゲキを飛ばしたという。
徐々に硬さが取れていったナインは、二回に日野竣介内野手(3年)の適時打で先制。この試合のテーマとしていた「粘り強く」の言葉通り、四、五回と加点した。
六回には相手選手負傷のため53分間、試合が中断されたが集中力は切らさず。再開後に4点を奪って試合を決めた。主将の西岡龍樹捕手(3年)は「相手チームの試合に臨む姿勢や集中力、チームの一体感を学ばせてもらえた。粘り強く戦うことをしっかり意識したい」と、次戦を見据えて気を引き締めた。



