高知商が延長サヨナラ勝ちで夏のシード権確実に 土佐との激闘 タイブレークの末制す
「高知県高等学校体育大会、高知商2-1土佐」(22日、春野総合運動公園野球場)
高知商が延長10回タイブレークの接戦をサヨナラ勝ちで制し、夏の高知大会シード権を確実とした。
1-1のまま9回を終え、大会規定により延長十回からタイブレークに突入。無死一、二塁から犠打と申告敬遠で1死満塁とし、打席にはエース・熊沢実樹哉投手(3年)が入った。外角高めのボール気味の直球を振り抜くと、打球は一、二塁間を抜けて右翼前へ。「送りバントが成功したら申告敬遠で自分で勝負される」と、ネクストバッターズサークルに入る前から準備を整えていたという。一塁を駆け抜けたヒーローは両手を広げて仲間たちと喜び合い、試合後は「高めの球は好きなので」と、はにかんだ笑顔を見せた。
熊沢は投げても10回6安打1失点(自責0)と好投。直前の十回の守備でも、好フィールディングで三塁進塁を阻止するなど0点に抑えて、流れを呼び込んだ。
第4シードの座を確実にし、夏を勝ち進めば準決勝で第1シードの明徳義塾と当たる可能性が高い。この代は練習試合を含めて明徳義塾との対戦がないといい、熊沢は「楽しみです」と難敵との激突を心待ちにした。上田修身監督もチームの中心として期待する右腕。2018年以来の夏の甲子園出場へ、さらなる成長を目指す。
なお、この結果により、高知商に加え、香川・高松商、愛媛・松山商、徳島・徳島商の“四国四商”のシード権獲得が確実なものとなった。





