やられたらやり返す－。巨人の守護神を務めるドラフト１位・大勢投手（２２）＝関西国際大＝が１４日、阪神へのリベンジを誓った。

　４月１日からの前回３連戦（東京ド）。３戦中２戦でマウンドに上がった右腕は、２セーブを挙げたものの、いずれの試合でも失点。１点差に追い上げられて冷や汗をかいた。

　登板後、桑田投手チーフコーチからは「やられたら、しっかりやり返すように」と指令を受けた。右腕も「次は自分の投球をして、抑えられるように準備する」と呼応。ここまで８セーブを積み重ねて勢いに乗るが、足元を見つめ直した。

　兵庫県出身の大勢にとって、甲子園は地元凱旋となる。聖地は虎党として年に数回、足を運んでいた思い出の場所。「阪神戦の甲子園はちょっと独特な雰囲気がある」。敵地での伝統の一戦。その空気感もスタンドからではあるものの、熟知している。

　甲子園でのプレーはアマ時代を通じて今回が初。「行きたくて仕方なかった」という憧れのマウンドで、次こそ虎をねじ伏せる。