国学院久我山 初の4強入り 下川辺“イチ番”飛んだV弾「思い切っていこうと」
「選抜高校野球・準々決勝、国学院久我山4-2星稜」(28日、甲子園球場)
国学院久我山(東京)は星稜(石川)に4-2で逆転勝ちし、甲子園大会初の4強入り。休養日を挟み、30日に準決勝が行われる。
国学院久我山の4番・下川辺隼人内野手(3年)が甲子園で快音を響かせた。同点に追いついた直後に左翼スタンドへ勝ち越しとなる2ラン。「思い切っていこうとだけ考えていた。気持ちよかったです」。ここまでの2試合で1安打と思うような結果が出ていなかっただけに、何度も何度も右手でガッツポーズを作って喜びを爆発させた。
昨年11月末に臨時指導に訪れたイチロー氏の打撃練習を見て「全部芯で捉えて、強い打球を飛ばしていた」と力強いスイングの習得を目指してきた。冬には食事やウエートトレーニングの質、量を見直し、体重は7キロ増。地道に努力を重ねてきた成果を示すアーチに「公式戦では1番飛んだかな」とうなずいた。
当初の目標だった「ベスト8」を達成し、初の4強入り。昨夏にはイチロー氏が指導した智弁和歌山が甲子園優勝を果たしており、国学院久我山も“イチロー効果”に乗る。「ここまできたら自分たちがどこまでやれるか試すだけ。結果を恐れずにやっていきたい」。次戦も4番の役割を果たす。