星稜 延長の末、天理との名門対決制す 退任の林監督へ勝利をプレゼント

 延長11回、一塁手・原の悪送球間に本塁に生還し、ほえる一走の星稜・佐々木(撮影・伊藤笙子)
 延長11回、一塁手・原の悪送球の間に本塁に生還した一走の星稜・佐々木(左)=撮影・伊藤笙子
 8回、マスクを後ろポケットにいれたままリリーフ登板した星稜・武内(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・1回戦、星稜5-4天理」(22日、甲子園球場)

 星稜が激闘の末、天理との名門対決を制し、区切りのセンバツ10勝目。今大会を最後に退任する林和成監督へ勝利をプレゼントした。

 3-3の延長十一回。1死から連打で二、三塁のチャンスをつかむと、ここでスクイズを敢行。ところが打球は投手の正面を突き、本塁憤死。さらに続く打者のときに仕掛けた重盗が相手の悪送球を誘って、一気に2者が生還した。

 星稜は四回、津沢泰成(3年)の左犠飛で先制すると、八回、斉賀壱成(3年)の左越えへ適時二塁打で2点にリードを広げた。

 しかし、八回。力投を見せていたエース右腕・マーガード真偉輝キアン投手(2年)が四球と失策で無死二、三塁のピンチを招くと、続く打者に同点2点二塁打を浴びた。

 2-2で迎えた延長十回、先頭の武内涼太投手(2年)が左前打を放つと、左翼手のミスを誘って一気に三塁を陥れると、1死後、垣淵祥太朗内野手(3年)が中犠飛で勝ち越した。しかしその裏、2死までこぎ着けながら同点打を浴びていた。

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