「オープン戦、ヤクルト５－０楽天」（２６日、ＡＮＡ　ＢＡＬＬ　ＰＡＲＫ浦添）

　浦添の青空に楽天打線の快音は響かなかった。この日の安打は、まさかの０。鈴木大や銀次、日本ハムから移籍の西川ら主力級がスタメンに名を連ねた打線が、継投での無安打無得点試合を許した。

　石井監督は淡々と振り返った。「打撃コーチには『めったに見られないものをありがとうございました』とお礼を言っておいたんですけど…」とまずはジョーク交じりのコメント。ただ、怒っているわけではなく「今は結果よりもプロセスというところが大事」と、ことさらに選手を責めようとはしなかった。

　見据えるのは３月２５日に仙台で迎える開幕戦。「選手一人一人が『今日はこうだったのかな』と考えることはマイナスではない。いろんな課題があって頑張ろうと思えることが大事」。指揮官は最後まで前向きだった。