広陵 広商より先に帰らん!3年ぶり25度目のセンバツ 中井監督「うれしい」

 「選抜高校野球・選考委員会」(28日、大阪市内)

 第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)の選考委員会が28日、大阪市内で行われた。

 平たんな道のりではなかったからこそ、心の底から喜びがあふれた。3年ぶり25度目の選抜出場を決めた広陵(広島)の中井哲之監督(59)は「むちゃくちゃ、うれしいですね」と満面の笑みを浮かべた。

 同じ広島県勢では広島商とのダブル出場。「広島の野球を引っ張ってきた両校が出場できることに、すごく感謝の気持ちがある」と話し「広商より先に帰ってくることはできないな、と思います」と対抗心に加えて勝負師の顔をのぞかせた。

 昨秋の中国大会は3年ぶりに制覇。県勢初の決勝に進出した明治神宮大会では大阪桐蔭に7-11で敗れて準優勝だった。全国で戦える手応えは「全くないです」と苦笑いした。

 ただ、チームの成熟度は感じている。「本番に強いというか“ここ一番”で粘り強くなった。紙一重で勝てたけど実力で勝ったとは思っていない。粘り強い心を作り、基礎練習の繰り返しで技術力を上げていきたい」と甲子園を見据えた。

 1年生の4番・真鍋や内海が打の中心で、投手陣は森山、松林の両右腕に安定感がある。「本当に夢の舞台。持てる力を全部出し切りたい」と意気込んだ中井監督。久々に立つ聖地で名門復活を果たす。

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