日本ハム・新庄ビッグボス「監督替わりますか?」2・8練習試合へ阪神・矢野監督に仰天プラン
日本ハム監督の新庄剛志ビッグボス(49)が9日、千葉県鎌ケ谷市で行われた新人合同自主トレ初日を視察。スタッフ会議に出席した。春季キャンプ中は2月8日に宜野座で、同11日に名護で古巣・阪神と、就任初の対外試合となる練習試合に臨む。ビッグボスは矢野燿大監督(53)に対して「監督替わりますか?」と、お互いに相手チームで采配を振るという珍提案をぶち上げた。
古巣の阪神戦で迎える、ビッグボス待望の対外試合初采配。「矢野さんと何かできたらいいですよね。何かちょっと考えたい」とニヤリ。少し間を置いて名案?が浮かぶ「監督替わりますか。そしたら相手の良さ、悪さ分かるでしょ。はい記事!これ」と満足そうな笑顔を浮かべた。
この日発表された、春季キャンプ詳細スケジュール。2月6日に紅白戦を行った後、初の対外試合は同8日の阪神戦(宜野座)。そして同11日には名護で同カードが組まれた。
「ファンファーストなので、僕は。ファンは本当に宝物と思っているから。阪神で10年育ててもらったから。そういう意味でも阪神ファンにも喜んでもらえるような何か…」。そう思考を張り巡らせて出てきた答えが、監督交代プランだった。
自ら率いるチームの采配を振るより先に、他球団を指揮する。「それ、オープン戦一発目?」と報道陣に問う。練習試合であることを確認して「大丈夫。練習試合でしょ?全然大丈夫」と夢のある提案に目を輝かせた。
ファンサービスの一環でもあり、他球団をベンチから見ることで比較した上で、自軍の現在地を知ることもできるメリットもある。
これまで、矢野監督は練習試合での共同でのファンサービスに関して「ファンに喜んでもらうという根本は一緒。それ(提案)が出た状況の中で、もし真剣さの中での楽しさがあればという感じかな」と話していた。実際に飲むかどうかはともかく、前代未聞の提案。ビッグボスが縦じまのユニホームに袖を通して初采配を振るかもしれない。
◆日本ハム・新庄ビッグボス、現役時代の阪神戦パフォーマンス
2005年3月10日 阪神とのオープン戦で00年以来、約5年ぶりの甲子園。阪神の試合前練習中に阪神ベンチへ“乱入”する一幕も。
05年6月10日 阪神との交流戦でチームは延長戦の末、サヨナラ負け。ただ、六回にタイムリーを放った際には阪神ファンから巻き起こった歓声に右手を突き上げ応える。
06年5月17日 阪神との交流戦のため甲子園に登場したものの試合は雨天中止。翌18日以降の阪神戦で敬遠球を打つと予告。
06年5月18日 甲子園での阪神戦前のシートノックで、00年まで着た阪神の背番号「5」のユニホーム姿で登場。翌19日にセ・リーグ審判副部長から口頭で注意を受ける。