8年ぶりBクラス 工藤監督の長期政権に幕 デイリーが選ぶソフトバンク10大ニュース

 デイリースポーツが選ぶソフトバンクの10大ニュース。今季は5年連続日本一を逃し、8年ぶりのBクラスに沈んだ。工藤監督が今季限りで退任し、藤本新監督が就任。転換期を迎えたソフトバンクの2021年を振り返る。

 【1】5年連続の日本一逃す

 20年は3年ぶりのリーグ優勝と、4年連続日本一を達成。今季は千賀や東浜が開幕に間に合わなかったものの選手層は厚く、優勝候補に挙げられた。

 だが、守護神・森が4月末に左肘の炎症で離脱。モイネロも東京五輪予選出場で離日した。打線はグラシアルや周東の負傷離脱が響いた。5月終了時点では首位だったが徐々に失速。13年ぶりのシーズン負け越しで、8年ぶりBクラスとなる4位で終えた。

 【2】工藤監督が退任 藤本監督就任

 名将が7年の長期政権に幕を下ろした。工藤監督は15年の就任から7年で日本一5回。複数回の続投要請を受けたが、自らけじめをつけた。後任には1、2、3軍の指導者を歴任してきた藤本2軍監督が昇格した。

 【3】柳田が日本野手最高額で更改

 柳田が1000万円増の年俸6億2000万円プラス出来高払いでサイン(金額は推定)。02年の松井秀喜(巨人)と並んでいた日本選手の野手最高額を更新した。今季は両アキレス腱(けん)の不調を抱えながらも141試合に出場。打率・300、28本塁打、80打点と安定した成績を残した。来季から主将に就任する。

 【4】千賀が再来年にメジャー挑戦も

 千賀は契約更改で2億増の6億円の5年契約(変動制)でサイン(金額は推定)。以前からメジャー挑戦を目指しており、新契約には海外FA権を取得した際に、契約を破棄可能なオプトアウトが付いた。順調なら来季中に海外FA権を取得するため、早ければ23年から米大リーグの舞台に立つことが可能となった。

【5】サファテが現役引退

 歴代5位の通算234セーブを挙げたサファテがユニホームを脱いだ。14年から加入。17年はシーズン54セーブのプロ野球記録を樹立した。18年の右股関節手術後は、名球会入りの条件である250セーブを目標にリハビリを続けたが、3年契約の最終年だった今季限りで現役生活に終止符を打った。

【6】ドラフト会議で風間を単独指名

 ノースジアジア大明桜・風間は183センチの長身から最速157キロの直球を投げ下ろす右腕。ドラフト前には市和歌山・小園(DeNA1位)、高知・森木(阪神1位)とともに“高校ビッグ3”と称された。会議2日前には王球団会長が指名を公表。ラブコールを送り、単独で1位指名に成功した。

【7】甲斐が5年連続5度目のゴールデングラブ賞

 今季は自身初の全試合出場。リーグトップの守備率・999と、両リーグトップの盗塁阻止率・452をマーク。両リーグ最多の254票での選出となった。5年連続受賞は捕手部門で史上2位。今後は7年連続の城島健司の偉業を目指す。

【8】又吉を獲得

 中日から国内FA権を行使していた又吉を獲得。4年総額6億円(金額は推定)の提示を行ったとみられ、残留交渉を行っていた中日や、DeNAとの争いを制した。FA選手を獲得するのは、13年の中田賢一、鶴岡慎也以来、8年ぶり。

【9】今宮がパ新記録の通算306犠打

 4月8日・日本ハム戦(札幌ド)の五回無死一塁で送りバントを成功。並んでいた西武・伊東勤を抜いて、パ・リーグで歴代単独トップに浮上。NPBでは同4位となった。

【10】松田が三塁手としてのパ記録樹立

 6月10日の広島戦(ペイペイ)に「9番・三塁」で出場。三塁手として1775試合目の出場となり、並んでいた有藤(ロッテ)を超えた。歴代単独4位で、プロ野球記録は長嶋(巨人)の2172試合。

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