佐藤輝ら新人大当たり 独走態勢のちV逸 デイリーが選ぶ阪神10大ニュース

 デイリースポーツが選ぶ阪神の10大ニュース。今季は開幕から首位を独走しながらヤクルトに逆転Vを許した。それでも豪快なアーチでファンを魅了した怪物ルーキーの躍動など、来季以降へ期待が膨らむシーズンでもあった。見どころも多かった2021年を振り返る。

 【1】まさかの2位

 開幕直後は抜群のスタートを切った。4月で両リーグ20勝一番乗りを果たし、貯金は11。鬼門の交流戦も勝ち越した。リーグ戦再開直後の6月18日には2位に7ゲーム差をつけ、独走態勢に入ったように見えた。

 だが、同25日からのDeNA3連戦(甲子園)で初の同一カード3連敗を喫すると、好調だった打線に陰りが見え始めた。東京五輪後は巨人、ヤクルトとの三つどもえの展開。9月22日に首位から陥落すると、逆転する力は残っていなかった。10月27日・中日戦(甲子園)で完封負けを喫し、ヤクルトが優勝。05年以来、16年ぶりのリーグ制覇は露と消えた。

 【2】新人の佐藤輝が24本塁打

 20年度ドラフト1位の佐藤輝が球史に残る活躍を見せた。5月28日の西武戦(メット)では、巨人・長嶋以来となる新人史上4人目の1試合3本塁打。8月17日・DeNA戦(東京ド)では21号を放ち、新人左打者最多本塁打記録を塗り替えると、連発で22号を放り込み、田淵幸一氏が持つ球団新人最多本塁打記録に並んだ。

 一方で173三振は新人史上最多で球団史上でも最多記録。ただ、これはフルスイングを貫いた証しでもある。1年目は126試合で打率・238、24本塁打、64打点で新人特別賞を受賞した。

 【3】新人が躍動

 ルーキーの当たり年だった。ドラフト2位・伊藤将は開幕からローテを守り、球団新人左腕では1967年・江夏豊以来となる10勝をマーク。同6位・中野は遊撃のレギュラーを奪って後半戦から2番に定着し、30盗塁で盗塁王に輝いた。2人は佐藤輝と共に新人特別賞も受賞した。

 【4】東京五輪に3選手

 侍ジャパンに岩崎、梅野、青柳の3人選出。岩崎が一際大きな輝きを放った。貴重な救援左腕として3試合で防御率0・00。決勝の米国戦は1点リードの八回無死一塁から登板し、主砲・カサスを空振り三振に仕留めるなど、1回を無安打無失点で金メダル獲得に貢献した。

 【5】スアレスが2年連続セーブ王獲得も退団

 絶対的守護神は42セーブを挙げ、防御率1・16。セーブシチュエーションでの救援失敗はわずかに1度と抜群の安定感を誇った。しかし、オフには憧れていたメジャー移籍を決断し、パドレスへ入団した。

 【6】青柳が2冠

 開幕からローテを守り、13勝を挙げて最多勝&最高勝率のタイトルを獲得。8月の東京五輪では侍ジャパンの一員として、金メダル獲得に貢献した。15年度ドラフト5位入団ながら、投手陣に欠かせない柱としての地位を確立した。

 【7】近本が最多安打&GG賞

 開幕から1番、シーズン終盤には3番を任されながらも、自分のスイングを貫き178安打で自身初のタイトルとなる最多安打を獲得。さらに俊足を生かした守備でゴールデン・グラブ賞、ベストナインも手にした。

 【8】2軍がファーム新記録の16連勝

 7月30日から快進撃がスタートし、9月5日の中日戦でファーム新記録となる16連勝。その後、18連勝まで伸ばした。ファーム日本選手権でロッテを下し、3年ぶりの栄冠も手にした。

 【9】ドラフト会議で森木を指名

 外れ1位で森木(高知)を単独指名し、交渉権を獲得した。市和歌山・小園こそ競合の末にクジが外れたものの、高校BIG3と称された右腕を指名。

 【10】コロナが直撃

 新型コロナウイルスの感染拡大で、中軸として期待されたロハス、先発ローテ候補のアルカンタラがキャンプに参加できず、来日はシーズン開幕直後の4月上旬だった。ロハスは1軍に定着することができず、打率・217、8本塁打。アルカンタラはチーム事情でリリーフに転向した。

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