MVPは中村悠平「精魂尽き果てました」好リード&バットでも活躍の打率・318

 優勝を決め、村上(手前)と抱き合う中村(撮影・北村雅宏)
日本一を決め喜ぶヤクルト・中村悠平(左)=ほっともっとフィールド神戸(撮影・山口登)
 4回、杉本を二塁で刺す中村(撮影・飯室逸平)
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 「日本シリーズ・第6戦、オリックス1-2ヤクルト」(27日、ほっともっとフィールド神戸)

 ヤクルトが20年ぶり6度目の日本一に輝いた。最高殊勲選手賞(MVP)には投手陣をリードし続けた中村悠平捕手が選ばれ、賞金700万円を獲得した。

 このシリーズでは、日替わりでヒーローが生まれた。第2戦は高橋が5安打完封勝利。第3戦はサンタナが逆転2ランを放ち勝負を決めた。第4戦は先発の41歳の石川が勝利し、オスナが決勝打を放った。そして、第6戦は代打の川端が延長十二回2死で決勝タイムリーを放った。その中で全試合でマスクを被り、投手陣を引っ張った中村が選ばれた。第3戦ではタイムリーも放ち、打率は・318と攻守で好成績を残した。

 お立ち台では「本当に毎試合、しんどくて。本当にオリックスもいいチームで、今はもう精魂尽き果てました。本当に」と絞り出した。タイムリーを放つなど、バットでも活躍したが、「タイムリーなんてどうでもよかったです。とにかくチームが勝てばそれだけでいいと思っていたので、本当に日本シリーズで優勝できて、今本当に幸せです」と思いを語った。

 オリックス打線に対しては、「オリックスのバッターは本当に粘り強くて、最後の最後まで諦めずに、苦しかったんですけど」と苦しめられた。その中で、「なんとかね、ピッチャーのいいところを引きだそうと、ただそれを重点においてリードした結果が、最後、勝ち切れたので、本当によかったと思います。ピッチャー陣にも感謝です。ありがとう!」と語りかけた。

 最後は目を涙でうるませ、声を震わせながら、「最後、本当に最高の結果で締めくくれてよかったです。また来年も、いちから頑張って、また日本一になれるように頑張っていきたいと思いますので、来年もよろしくお願いします。ありがとうございました」とファンに誓った。

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