花巻東、佐々木が2試合ぶり49号も敗北 初の全国は打率6割2HR9打点

 7点差を追いつくも広陵に敗れ、悔しさをあらわにする花巻東・佐々木麟(撮影・伊藤笙子)
 7点差を追いつくも準決勝で敗れ、悔しさを押し殺す花巻東・佐々木麟(撮影・伊藤笙子)
 試合後の整列でなかなか顔を上げられなかった花巻東・佐々木麟(撮影・伊藤笙子)
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「明治神宮大会・高校の部準決勝、広陵10-9花巻東」(23日、神宮球場)

 壮絶な打ち合いに敗れたが、怪物スラッガーは確かに爪痕を残した。花巻東・佐々木洋監督の長男・麟太郎内野手(1年)が、「気持ちでスタンドまで運んだ」と2試合ぶりの一発となる高校通算49号。6-9と追い上げ、なおも八回2死一、二塁での第5打席に一時同点となる右越え3ランを突き刺した。

 アクシデントにも負けなかった。三回の第2打席で、すねの疲労骨折が発覚している左足の甲付近に死球が直撃。しばらくその場に倒れ込むほどの痛みながら、チームのために退くことはなかった。六回の第3打席で右前打。七回2死一、三塁では左越え2点適時二塁打とバットで不安を一蹴させた。

 初出場初優勝の夢はついえたが、初の全国舞台で最大級のインパクトを与えた。今大会3試合で2本塁打を含む10打数6安打と打率・600。打点は大会記録の10にあと1と迫る9を稼いだ。「チームの3番として責任を果たせたのが収穫」。来春センバツ出場も確実視されており、聖地でのさらなる躍動へ期待が膨らむ。

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