ロッテ・井口監督 山本に脱帽 下克上突破へ「切り替えてやっていく」
「パCSファイナルS・第1戦、オリックス1-0ロッテ」(10日、京セラドーム大阪)
零封負け。しかもわずか1失点で、初戦を落とした。山本の緩急自在の投球の前にお手上げ。ロッテ・井口監督は「得点圏まで行きましたけどね。そこから1本っていうのが、こういう投手はなかなか難しい」と、脱帽した。
四回までは毎回安打を放つも、指揮官が言うようにホームが遠かった。初回1死二塁の先制機では中村奨、レアードと連続三振。四回2死からは中村奨が二盗に成功し、若月の悪送球で一気に三塁に進めたが山口がカーブに手が出ず見逃し三振。ファーストS4安打1本塁打の21歳も思わず天を仰いだ。
五回以降は一人も走者を出せず、リーグトップの盗塁数を誇った機動力も生かせずじまいだ。シーズン5打数3安打2本塁打とキラーぶりを発揮していたレアードも3打数無安打と抑え込まれた。
アドバンテージを含め2敗となったが、井口監督は前向きに話す。「しっかりと守りのほうもやってくれた。切り替えてやっていく」。10年以来の下克上突破へ。2戦目以降の巻き返しを誓った。