巨人 大失速でV逸 要因は?「首脳陣の考えが選手に浸透していたか」評論家の視点
巨人は12日の阪神戦で敗れ、4年ぶりの7連敗。リーグ3連覇の可能性が完全に消滅した。
8月29日には一時、首位に浮上した。だが9、10月で8勝21敗6分けとまさかの大失速となった。
V逸の原因はどこにあるのか。巨人OBでデイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「菅野や丸の不振、梶谷や外国人など新戦力が全く機能しなかったことなど、挙げればキリがない」と語った。
さらに、8月末から導入した5人ローテ制や、中田獲得で選手のメンタル面に影響が出た可能性も指摘。「首脳陣の考えが選手に浸透していたかどうか。日本ハムで問題を起こした中田が加入し、すぐに1軍に上がってきた。まわりの選手、本人のメンタル面での動揺が、負のスパイラルにつながったのではないかという見方もできる。ここまでガタガタと崩れてしまったのだから、どこかに原因があるのは間違いない」とした。
また、投手出身の視点から「全体的には投手の体力面が不足していると感じてしまう。戸郷、高橋も頑張っているが、6回、7回になるとガタッと落ちる」と分析。ここまでチーム完投数は4だが、「3連戦でひとりでも完投してくれると、チームとしてはありがたい。春のキャンプで桑田が投げ込みをさせていたが、残念ながら目に見える結果となっていない」と厳しく振り返った。
ただ、7連敗中とはいえ、チームは3位。関本氏は「V逸の事実は変えられないが、CSに行けば日本一のチャンスはある。今はチーム状態が底と考え、もう一度、ベンチ、選手がひとつになれるか」とした。まずは球団史でもワーストレベルの貧打を立て直すことが急務。前王者としての底力が試される。