鳴門圧勝で徳島大会V 爆発うずしお打線 夏の雪辱へエース富田2失点完投

 「秋季高校野球徳島大会・決勝戦、鳴門9-2徳島商」(3日、オロナミンC球場)

 強打を誇る鳴門が決勝でも打ち勝ち、県1位での四国大会進出を決めた。2位は徳島商。3位決定戦は阿南光のエース・森山暁生投手(2年)が、9回2失点の完投。徳島県最後のイスをつかみとった。春のセンバツ出場をかけた四国大会は来月23日から愛媛県で開幕する。

 初回から打線が火を噴いた。1死二塁から主将の上田隼翔内野手(2年)がきっちりセンターへはじき返し先制。4番・前田一輝外野手(2年)、藤中温人内野手(2年)も続き3点を奪った。前チームからのレギュラークラスが6人残った打線の破壊力を存分に発揮。終わってみれば先発全員安打の16安打9得点で、徳島商を寄せ付けなかった。

 投げては前チームでもエースだった富田遼弥投手(2年)が、10安打を浴びながらも要所を締め9回2失点の完投勝利。森脇稔監督(60)の「エースなんだから最後までしっかりやれ」というハッパを背に投げ切り、勝利の瞬間は、マウンドで何度も跳びはね、喜びを存分に表現した。

 第1シードとして臨んだ夏はまさかの初戦敗退。「3年生の夏を自分の投球で終わらせてしまった」と、富田の悔しさは今でも消えていない。「自分たちが甲子園にいって借りを返す」。富田だけではなく、全員が強い思いを共有している。

 今大会決勝までの3試合すべてで、2桁得点&無失点で5回コールド勝ち。圧倒的な力を見せてきた。次はセンバツをかけ、四国の強豪としのぎを削る。上田は「目標は県大会優勝ではなく、センバツに出ること。自分たちの力を発揮したい」と、力強く誓った。

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