富田粘って完封 鳴門競り勝った 自慢の強打で圧倒ならずも投手戦制す

 「秋季高校野球四国大会・準々決勝、鳴門2-0尽誠学園」(24日、坊っちゃんスタジアム)

 準々決勝4試合が行われ、明徳義塾(高知1位)、高知(同2位)、鳴門(徳島1位)、徳島商(同2位)がそれぞれ勝利し、準決勝に進出した。来春のセンバツ出場権をかけた準決勝は、30日に西条市ひうち球場で行われる。

 鳴門のエース左腕・富田遼弥投手(2年)が9回8安打無失点で完封。尽誠学園(香川2位)に競り勝ち、センバツ出場へ前進した。

 「苦しい試合。よく粘って守り切った」。試合後、森脇稔監督(60)が話したように、自慢の強打で圧倒、とはいかず。尽誠学園の左腕2投手を打ち崩せず、なかなかチャンスを作れない中で、富田の粘投が光った。

 毎回のように走者を背負いながらも、「しっかりと打たせていこう」と、決定的な一打は許さず、スコアボードにゼロを並べ続けた。新チーム発足から目標に掲げるセンバツ出場へ、また一歩近づいたが、試合後は「先頭打者を多く出したし、ボールも高めに浮いていた。精度を高めていきたい」と、次々と課題を口にし、次の決戦へ気を引き締めた。

 準決勝の相手は“因縁”の明徳義塾に決まった。昨年の四国大会準決勝でも対戦。2-9のコールド負けを喫し、センバツ出場を阻まれた。主将の上田隼翔内野手(2年)は「明徳に勝たければセンバツでも勝てない」と気合を入れ直す。富田も「あまり点は取れない。自分が粘り強く投げて、点を与えない」と、投手戦を想定。1年前の悔しさをぶつけ、甲子園への道を切り開く。

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