池田がサヨナラ勝ちで8強進出 九回、3点差を逆転 引退3年生との紅白戦で強化
「秋季高校野球徳島大会・2回戦、池田7-6鳴門渦潮」(25日、オロナミンC球場)
池田が九回に3点差を逆転し、サヨナラ勝利で8強進出を決めた。
3点差を追いついた九回、なおも2死一、三塁で打席には4番・高野光海外野手(2年)が入った。「絶対サヨナラで決める」。外角のスライダーに食らいつき、右前にぽとり。「とにかくうれしかった」と、何度も跳びはね、仲間たちと喜び合った。
最終回2死二塁から、打線が驚異の粘りを見せた。安打と死球で満塁とすると、主将の森幹太内野手(2年)が四球を選んで1点を返す。続く小角光太内野手(2年)の右前への2点適時打で同点。粘って、つないで、全員で勝利をつかみとった。
新チーム結成後、新型コロナウイルス感染拡大で対外試合が満足にできない中で、引退した3年生との紅白戦で腕を磨いてきた。前チームのエースで最速149キロ右腕・篠原颯斗投手(3年)とも何度も対戦。森は「篠原さんとやってきていたので、すごく自信を持って打席には入れた」と、先輩たちの尽力に感謝した。
井上力監督(52)も選手たちも「今年はすごい選手はいない」と口をそろえる新チーム。高野は「一人一人は主役。一生懸命、チーム一丸でプレーしたい」と誓った。全員野球でセンバツ出場を目指す。