「都市対抗野球東京２次予選・第２代表決定トーナメント２回戦、ＪＲ東日本５－４明治安田生命」（２８日、大田スタジアム）

　最速１５３キロ左腕で今秋ドラフト候補のＪＲ東日本・山田龍聖投手（２１）が巨人など８球団の前で、直球の威力を発揮した。「ストレートの強さが自分の売り」と二回１死からはいずれも１４９キロを決め球に２者連続奪三振。緩急も駆使し、計５三振を奪った。

　５回２／３を４安打３失点で降板するなど「修正できれば」と反省が多かったが、バックネット裏の評価は揺るがない。楽天・沖原スカウトは「真っすぐで空振りが取れる。下位では取れない」と実力を認めている。

　昨年までＯＢの阪神・伊藤将らの陰に隠れていたが、入社３年目で頭角を現した。「変化球でカウントを取れるようになった」と制球がつき、エース格へ成長。伸び盛りの快速左腕がドラフト戦線で存在感を増している。