オリックス・中嶋監督「Tの仕事です!」笑顔もあえてヒーロー褒めず

プロ入り通算200本塁打を達成しボードを掲げ笑顔のT-岡田(撮影・開出牧)
6回、レアードの打球をフェンス際で好捕しファンを喜ばせるオリックス・T-岡田=ZOZOマリン(撮影・開出牧)
最終回を抑えて伏見(左)とグータッチを交わす平野(撮影・開出牧)
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 「ロッテ2-5オリックス」(28日、ZOZOマリンスタジアム)

 オリックスは1点を先制されたが、四回にT-岡田の3ランで逆転すると、その後も六回に紅林の9号ソロ、七回には先発復帰の吉田正の適時打と効果的に得点を挙げた。

 投げては先発山崎福が5回1失点の好投のあと、5投手の継投で守り切った。

 中嶋聡監督はカード頭に抜てきした山崎福について「よく頑張りました」とねぎらった。だが、逆転3ランのT-岡田については「ちょっと気負っていたのか、抜けたのかなという打撃でしたけど。Tの仕事です」とあえて褒めることはしなかった。

 実は二回2死二塁の1打席目は同じカットボールを空振り三振していた。勝負所での集中力が違うとの声に「いやいや、じゃあ1打席目打ってください。Tの仕事です!」と笑顔を見せた。

 紅林の一発は直前の守りで満塁ピンチを脱したばかり。絶妙のタイミングで飛びだした。「変なボールというかボール球ばっかりいかれていたので、“なにしとんや”とそれだけです」

 吉田正もさっそく適時打で貴重な追加点を挙げた。「やっぱりあそこ(3番)にいると全然違いますよね。さすがです。きょうは行くって本人も決めてましたから。これからですよね。毎日出られるわけじゃない。(先発外は)どのタイミングになるか分からない。毎試合いくべきじゃないと思います。あのくらいの走りで全部行くのか、という話になる。いるメンバーでやるしかない」

 首位ロッテとの勝負の3連戦を投打がかみ合った試合運びで勝利した。「いいと思います。まだまだいけること、やれること、絶対あるはずなんで、それもう1回考えてやっていきたいですね。ゲーム差よりも上のチームに向かっていくだけ。この時期は目の前の敵、特に上のところにしっかり照準を合わせていきたいと思います」。第2戦はプロ5年目での初勝利を目指す山崎颯一郎で獲りに行く。

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