「関西六大学野球、大商大３－１大院大」（２０日、わかさスタジアム京都）

　大商大が大院大を３－１で下し、２勝０敗で勝ち点を２とした。

　三回１死満塁のピンチで、最速１４８キロ左腕・伊原陵人投手（３年・智弁学園）が３番手で登板。先頭に右翼へ犠飛を打たれて先制を許したが、続く４番・三藤を中飛に打ち取りピンチを切り抜けた。四回以降も、際どいコースを突く強気な投球で二塁すら踏ませず。６回２／３を２安打無失点、８奪三振に抑える好救援で勝利に貢献した。

　８月上旬のオープン戦で投手強襲を受け、軸足となる左足の甲を負傷。約３週間の松葉づえ生活を余儀なくされ、本格的なピッチングが再開できたのはリーグ戦が始まる１週間前だったというが「まだ全体的にばらつきはありますが、久しぶりに長いイニングを投げて感覚が戻ってきた。今日はコースに投げることができていたと思う」と安どの表情を浮かべた。

　今秋ドラフト候補でプロ志望届を提出した福元悠真外野手（４年・智弁学園）は「３番・ＤＨ」で出場し、４打数２安打だった。６月の大学選手権後、「何かを変えないといけないと思った」と重心を下げて低めに構える打撃フォームに変更。徐々に結果が出だしている。だが、「今のままではいけないと思っている」と冷静に現在地を見つめた福元。「だからといって指名されるためにやるのは違うので、今はチームが勝つためのバッティングをする。そうすればおのずと結果は付いてくると思う」と目の前のリーグ戦に全力を注ぐことを誓った。