明徳義塾・代木 エース意地見せた!3安打完封&先制V弾 馬淵監督ゲキに応えた

 「全国高校野球選手権・3回戦、明徳義塾2-0松商学園」(25日、甲子園球場)

 3回戦4試合が行われ、明徳義塾(高知)はエース・代木大和投手(3年)が完封した。

 スコアボードに「0」を並べるたび、代木大和投手(3年)は雄たけびを上げ、自らの気持ちを高めた。

 生命線であるアウトコースへのストレートがさえ渡り、凡打の山を築く。馬淵史郎監督(65)も「きょうは連打は食らわん」と、安心してマウンドを任せていたという。ピンチらしいピンチは七回2死一、三塁の場面だけ。9回3安打無失点、6奪三振で甲子園初完封を果たした。

 「ここで自分が投げ切らないと3年間やってきた意味がない」。1回戦・県岐阜商、2回戦・ノースアジア大明桜と、強豪相手に勝利を重ねてきたが、満足感はなかった。制球が乱れ、安定感を欠いた。1回戦は六回途中、2回戦は五回途中で降板。2年生の吉村優聖歩投手にマウンドを譲っていた。

 現状を打破するために、大会中ながら馬淵監督の「エースの意地を見せろ」というゲキを受けながらフォームにメスを入れた。右足を上げた際に一度止まり、真っすぐ立つように意識。「パワーをためて、低めにしっかり投げられる」。軸を作り安定性を高めた。

 二回1死は強い浜風が吹く中、右翼中段に先制V弾となるソロをたたき込み、最終回は吉村に「きょうは最後までいくから」と宣言してマウンドへ上がった。

 16年以来の準々決勝では智弁学園と戦う。「打ち合いでは勝てないが、どっしりした明徳の野球ができれば対等に戦える」と代木。2002年以来の夏制覇へ、頼もしすぎるエースが調子を上げてきた。

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