【メジャースカウトの眼】近江・山田君、京都国際・森下君 魅力高い2年生に注目

 「全国高校野球選手権」(19日、甲子園球場)

 夏の甲子園が2年ぶりに幕を開けた。49校の熱戦に、スカウトたちもスタンドから熱視線。今大会もカンザスシティ・ロイヤルズの大屋博行国際スカウトがメジャーの視点から金の卵を分析する。

  ◇  ◇

 来年が楽しみな2年生2人に注目した。ノーゲームになったが、近江(滋賀)の山田君は最近珍しい「エースで4番」。投手としてすでに140キロ以上の速球を投げて変化球もすべて優れているのだが、あえて野手としての将来性を評価したい。

 体は大きくないが、シュアな打撃でどんな球筋にも対応できる打撃センスを持っている。その対応能力の高さにパワーがつけば、遠くへ飛ばせるようにもなるだろう。投手で当然肩も強いので、プロとしては数日に一度の登板より野手として毎日見たい逸材だ。

 また、京都国際の2年生左腕、森下君はいわゆるクロスファイヤーが武器。高い腕の位置から垂直に近い角度で投げ下ろすのだが、その腕の位置がぶれず、上体のすべて、胸から手のひらまでが打者の方を向いている。

 その縦軌道で直球だけでなくカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップなど投げたいところへ投げられるのは、体幹が強い証し。いわゆる「勝てる投手」と言える。

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