ヤクルト・村上 雄たけび金弾!五輪プロ最年少アーチで先制V

 「東京五輪・野球・決勝、日本2-0米国」(7日、横浜スタジアム)

 勝利への強い意志が、白球をもう一押しした。約束した金メダルを胸に、ヤクルト・村上がようやく笑う。「先制点を取れてよかったです」。21歳の最年少サムライが、五輪の舞台で新たな歴史を刻んだ。

 三回だった。1死走者なし、カウント2-2からの5球目。外角のチェンジアップにやや泳ぎながらも、打球はバックスクリーン左へズドン。雄たけびを挙げ、感情を爆発させた。プロが参加した00年シドニー大会以降に限れば、2008年・北京五輪で24歳だった西岡剛を更新する“最年少アーチ”だ。

 反骨心で、この景色までたどり着いた。九州学院時代に通算52本ものアーチを描いたが、U18日本代表の候補に入りつつも最終的に落選した。「僕は注目される立場ではなかったけど、心の奥底で同じ世代の誰よりもできるんだという思いはありました」。プロ野球選手となり、侍のユニホームを身にまとった村上には自らを奮い立たせる言葉がある。

 「もっと、もっと練習します!!」

 底知れない向上心が、努力と成長を支えてきた。キャンプでは最後まで打ち込み、泥だらけになりながら白球を追った。人一倍の練習で、村上自身が思い描いてきた未来。ここまで歩んできた足跡が、金色の光で照らされた。

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