原監督 球宴でも「忘れてはいけないのは勝利を目的とすること」中村の犠打称賛

MVPの広島・菊池涼介(手前)と敢闘賞の(左から)西武・山川穂高、オリックス・山本由伸、阪神・近本光司(C)NPB/BBM2021)
9回、中野(右)の押し出し四球で勝ち越しのホームを踏んだウィーラーをタッチで迎えるセ・リーグナイン(撮影・高石航平)
勝利投手となり、巨人・原辰徳監督(右)とガッツポーズの巨人 チアゴ・ビエイラ=メットライフドーム(撮影・西岡正)
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 「マイナビオールスターゲーム2021・第1戦、全パ4-5全セ」(16日、メットライフドーム)

 全セが接戦を制し先勝。通算成績は全セの80勝85敗11分けとなった。

 序盤に3点を失う苦しい展開となったが、五回に阪神・梅野の適時三塁打、近本の適時打で2点を返した。さらに続く六回には広島・菊池涼が2ランを放ち逆転に成功した。

 その後、同点とされたが、九回に好機到来。ロッテ・益田から先頭のウィーラー(巨人)、菊池涼が安打で出塁。ここでヤクルト・中村は一塁への犠打をきっちり決めた。対する工藤監督は1死二、三塁から打撃好調の近本の打席で「申告敬遠」を指示。満塁策をとった。

 益田は続く佐野を空振り三振に斬ったが、続く阪神・中野に押し出し四球を出してしまい全セが勝ち越した。

 全セを率いた巨人・原監督は、勝負を仕掛けた九回の場面について、「選手には大いに個性を出して、思い切った戦いをしてくれました。しかし根底にあるのは、忘れてはいけないのは勝利を目的とすること。中村君がああいう形で犠牲心を持ちながら送りバントをしてくれた。あそこが勝利の分岐点になったと思う」と振り返った。

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