全セ・原監督「中村君が犠牲心を持って」執念の犠打采配 球宴に「懐かしく」と感慨

9回、犠打を決める中村(撮影・高石航平)
6回、逆転2ランを放ち原監督(左)にグータッチで迎えられる菊池涼(撮影・高石航平)
勝利のハイタッチを交わす(左から)中野、菊池涼、村上ら全セナイン(撮影・飯室逸平)
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 「マイナビオールスターゲーム2021・第1戦、全パ4-5全セ」(16日、メットライフドーム)

 シーズンさながらの真剣勝負に球場はどよめき、わいた。

 4-4で迎えた九回だ。連打で無死一、二塁とすると、全セ・中村に原監督は犠打の指示。指揮官が「中村君が犠牲心を持って、犠打を決めてくれた。あそこが勝利への分岐点」と振り返ったように、1死二、三塁の好機を作った。

 ここで全パの指揮官・工藤監督も、負けじと近本に「申告敬遠」を指示。満塁策を取ったが、最後は中野に押し出しの四球を与え、これが決勝点となった。

 原監督は「2年ぶりのオールスターということで、懐かしく感じて、新鮮な感じ。ファンの方のおかげで、球宴の舞台を楽しむことができた」と振り返った。また選手たちには「個性を出して、思い切った戦いをしてくれと。ただ、忘れてはいけないのは勝利を目的とする」と話していたことも明かした。

 オールスター第1戦のMVPには、4安打2打点の全セ・菊池涼が選出。敢闘選手賞には全セ・近本、全パ・山本、山川が選ばれた。

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