DeNA・三嶋が雪辱 登板時、虎党拍手に伊藤光が粋なひと言「お前ファン増えたな」

9回、近本(手前)が遊飛に倒れ試合終了。じっとグラウンドを見つめる矢野監督(中央)=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
阪神に競り勝ちタッチを交わす(右から)宮崎、三嶋らDeNAナイン=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
DeNAに連敗し前半戦を終えた矢野監督=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神3-4DeNA」(14日、甲子園球場)

 2日前のリベンジを果たした。九回に1点差で登板した三嶋が1死から中野に四球を与えるも、最後は近本を遊飛に打ち取り、16セーブ目を挙げた。三嶋は「おととい一人でひっくり返され、悔しくて中々眠れなかった。早くリベンジしたいと思っていましたし、こういうシチュエーションで回してくれたチームメートに感謝したいです。0で抑えて勝てたことは本当によかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 九回のマウンドは異様な空気だった。三嶋の名前がコールされると、阪神ファンが拍手を送った。マウンドに着いた三嶋は捕手の伊藤光から「お前ファン増えたな」と言葉をもらい、三嶋も「あれでリラックスできました。(伊藤光は)頼りになる先輩です」と笑顔を見せた。

 常々、三浦監督は投手陣に「やられたら、やり返してほしい」と口にしていたが、今日の三嶋の投球を見て、「強い気持ちでマウンドに上がっていた。球にも力があり、やり返したと思います」とうれしそうだった。12日の阪神戦(甲子園)では3点のリードを守れず、三嶋は4失点し、サヨナラ負けを喫していた。

 2日前は大歓声の中、グラウンドを後にした。この日は気合の投球で無失点に抑え、阪神ファンのため息に包まれながら、ナインと笑顔で前半戦最後を締めくくった。

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