大阪桐蔭 主将の意地!池田サヨナラ打 いざ決勝へ宿敵・智弁学園と3度目の正直だ
「春季高校野球近畿大会・準決勝、大阪桐蔭3-2智弁和歌山」(29日、皇子山球場)
大阪桐蔭は智弁和歌山に3-2のサヨナラ勝ち、昨秋の近畿王者・智弁学園(奈良)は京都国際に4-2の逆転勝ちでそれぞれ決勝へ駒を進めた。決勝のカードは昨秋の近畿大会決勝、今春のセンバツ1回戦の再現。3度目の因縁対決に注目が高まる。
主将の意地で因縁の相手への挑戦権を手にした。2-2で迎えた九回1死一、二塁の好機。ここまで、4打席凡退していた今秋ドラフト候補の池田陵真外野手(3年)が打席へ向かった。
「自分がチームを助けて勝ちに導けるように、必ず打つと決めて臨んだ」。チェンジアップを仕留めてのサヨナラ左越え二塁打で、接戦に終止符を打った。西谷浩一監督(51)は「やってもらわないと困る選手なので」と胸をなで下ろした。
投げては、今大会から背番号1を任せられた竹中勇登投手(3年)が公式戦初完投。初めて背負った名門のエースナンバーに「気が引き締まる」とプライドを宿し、2失点の力投で応えた。
決勝の相手は、昨秋から2戦2敗の智弁学園だ。池田は「相手より最後、1点でも多くとっていればいい」と勝利を一番のテーマに挙げた。「自分たちは負け続けているので、準備をして臨みたい」と三度目の正直を果たし、夏につながる春にすることを誓った。