「春季高校野球近畿大会・１回戦、京都国際９－１立命館守山」（２３日、皇子山球場）

　今春のセンバツで甲子園初出場を果たした京都国際が、滋賀２位の立命館守山を七回コールドで圧倒し、準決勝へ駒を進めた。

　「４番・投手」で出場したエース左腕・森下瑠大投手（２年）が、６安打１失点１０奪三振で完投。「真っすぐはいつも通り投げられましたが、変化球の精度があまりよくなかった」と４四球を与えるなどしてピンチを背負う場面もあったが、最速１４０キロの直球を軸に、キレのあるスライダーやチェンジアップを織り交ぜて要所を締めた。

　センバツでは２試合に先発し、２戦目の東海大菅生戦で最終回に連打を許すなどして逆転負けを喫した。「インコースに真っすぐを投げられなかった。サヨナラの場面もインコースに投げていたら抑えられたかもしれない」と課題を見いだした森下は、センバツ以降シート打撃などで直球をインコースに投げ込む練習を重ね、投球の幅を広げた。その成果もあってか、京都大会では４試合に先発し１失点に抑えるなど、順調に成長を続けている。

　「大阪桐蔭や智弁などの打線を抑えないと全国では勝てない」と意気込んだ左腕。自信をつけて夏に向かうためにも、まずは近畿の強豪を倒していく。