日本航空・ヴァデルナ センバツ王者に土つけた!東海大相模を相手に完投星!
「春季高校野球関東大会・2回戦、日本航空5-3東海大相模」(15日、山日YBS球場)
国際派の秀才左腕がセンバツ王者に土をつけた。日本航空のヴァデルナ・フェルガス投手(3年)が東海大相模を相手に9回8安打3失点完投。「本当にうれしい」と、最後の打者を二ゴロに仕留めると大きくガッツポーズを作った。
最速を2キロ更新した136キロの直球とスライダー、カーブでほんろうした。二回の打席で死球を左ひざに受けるアクシデントにも動じず。痛みを感じながら、「何とか頑張って投げることができた」と143球の熱投でチームを勝利に導いた。
ドイツとハンガリーの血が流れる父と香港出身の母を持ち、家族とは英語でコミュニケーションを取る。日本語は幼稚園時にマスターし、語学も堪能。同校では普通科の特進コースに所属し、模試では難関私大でB判定を出すなど学業も優秀だ。
「声が掛かれば野球がしたい」と将来的にも競技を続けていきたいと考えている。変化球の精度はバックネット裏のNPBスカウト陣も認めるほど。今春に公式戦初登板を果たした成長株が、関東の舞台で名を上げた。