中大・中田 “神走塁”も勝利ならず…タッチアップ二塁から一気生還
「東都大学野球、国学院大6-5中大」(10日、神宮球場)
中大は中田悠斗外野手(4年・藤枝明誠)が中飛で二塁からタッチアップし、一気に本塁へ生還する好走塁を勝利に結びつけられず。国学院大は中大を振り切り、10年秋以来20季ぶり2度目の優勝に王手をかけた。
“神走塁”で1点をもぎ取った。2点を追う三回1死一、二塁で古賀悠斗捕手(4年・福岡大大濠)の打球は中堅への大飛球。中堅手が背走しながら捕球したことを確認すると、二走・中田が勢いよくタッチアップした。
中堅手が体勢を崩して捕球し、内野への返球に手こずっているスキを突いた。「(三塁ベース)コーチが(腕を)回したので、ちゅうちょなく行きました」。50メートル走6秒2の快足を緩めずに三塁を蹴り、本塁も陥れた。「いい走塁ができたのはよかった」と振り返ったが、チームは最大4点差を追いつきながら勝ち越せず。優勝を争う天王山で、国学院大に王手をかけられた。19年秋以来となるリーグ制覇へ、もう負けられない。