巨人・岡本和、プロ初のサヨナラは逆転3ラン 母の日に“孝行息子”セトップ30打点

 「巨人7-5ヤクルト」(9日、東京ドーム)

 劇的な一発だった。自身プロ初のサヨナラ打。巨人・岡本和は、戸惑い気味にナインの歓喜の輪に包まれた。「(サヨナラ打は)初めてだったのでビックリしました。どういうふうにかえればいいか分からなかった」と振り返った。

 4-5の九回1死一、二塁。「何とか次につなげよう」と石山から右越えに逆転サヨナラの7号3ランを放った。八回には1点差に迫る7試合ぶりの6号ソロ。2打席連発と打棒爆発で打点を30とし、リーグ単独トップに躍り出た。

 チームが一時逆転を許すなど苦戦した中で飛び出した主砲のサヨナラ弾に原監督は「最後は4番バッターが締めたというところでしょう」と目を細めた。不振に陥り苦しんできた4番打者。だからこそ本人は「迷惑をかけている部分が多かった。野手の方も僕を除いて皆さん、打ってくれてた。何とかチャンスで打てて良かった」と胸をなで下ろした。

 この日は母の日にちなみ、ピンク色のリストバンド、スパイクで臨んだ。「なかなか今まで大きなケガをしたこともない。丈夫な体に産んでくれて感謝しきれないです」との思いも語った岡本和。首位の阪神を追いかける中、頼もしい4番打者が苦しい状況のチームを今後も救う。

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